摩周湖星紀行

川湯温泉発着星空鑑賞ツアー

料金:大人(中学生以上)3,600円 小人(小学生)2,600円 幼児500円

さあ、星を見つけに行こう!

”神秘の湖”、摩周湖。

その湖を舞台に毎夜繰り広げられる星たちの大パノラマショー。
燦然と輝く一等星、いくつもの物語を紡ぐ星座たち、夜空を演出する天の川や流れ星・・・
宇宙の深淵に触れ、ノスタルジーに浸ります。では夜空を眺めに行く摩周湖星紀行をご紹介したいと思います。

そもそも、どうして摩周湖なの?

― 摩周湖で星を見る理由 その1 ―
ほぼ360度見渡せる展望台

都市部から離れ、東北海道の中でも中央に位置する摩周湖・屈斜路湖・硫黄山のある人口約7800人の町、弟子屈(てしかが)。

この町では夜に少し集落から離れた場所へ車を走らせると、道路沿いにはほとんど街頭がありません。車を停めて夜空を見上げると、天気さえよければ至るところで夜空を見上げることができます。

しかし、弟子屈町は屈斜路カルデラという山に囲まれた地形になっているため、平地で星を観察しようとすると、どうしても上を見上げなければいけません。そこで、摩周湖の展望台が登場します。

摩周湖を見下ろすことができる摩周第1・第3展望台は摩周・屈斜路カルデラに上った一角に位置し、見晴しのいい展望台となっています。そのため、ほぼ360度ぐるりと景色を望むことができるのです。

もちろん、登山などをして山で夜を過ごすことができれば、同じような広い空を見ることができるでしょう。しかし、摩周湖の展望台は、車でアクセスができ、街から程よい距離に位置しているため、 気軽に訪れることができる星観察には絶好の場所となっています。

― 摩周湖で星を見る理由 その2 ―
自分の目線から星が見える

東北海道には雄阿寒岳や雌阿寒岳、斜里岳など1000mを越える山もありますが、摩周湖の展望台からは直線距離で20~30キロは離れています。そのため、展望台から周囲を見渡すと、目の前にそびえ立つような視界を遮る高い山がありません。

また、展望台から南には釧根台地と呼ばれる平地が広がっているため、釧路という街が南に約70㎞ほどのところにありますが、地平線に釧路の街明かりも見ることができるほどです。

そのため、東北海道全域で天気が良く、かすみが無ければ、自分の目線から星を楽しむことができる場所にもなっています。

― 摩周湖で星を見る理由 その3 ―
夜の摩周湖を楽しむ

昼間の摩周湖ももちろんいいけれど、夜の摩周湖はとても静かで真っ暗ないい場所です。

摩周湖は国立公園の中でも特別保護地区に指定され、人が近寄ることができない湖です。そのため、湖岸には一切人工物はなく、もちろん明かりもありません。そのため、夏の星夜の場合、真っ暗なため、摩周湖を見ることができない場合もあります。

もし、夜の摩周湖の景色を楽しみたいときは月夜を選ぶのがいいでしょう。月が明るすぎて、見える星の数は減ってしまいますが、その分、湖をきれいに見ることができます。

月の満ち欠けを確認しよう

出かける日にちを決める時は、まずは月の満ち欠けをチェックしましょう。
月の出、月の入りの時間によっても観察に適した時間などがあります。
月が星紀行の時間中に出入りする場合、地平線に近い場所にあるため、月明かりの影響をほとんど受けずに星を観察できる日もあります。

月の出・月の入りは国立天文台暦計算室(外部リンク)から根室(北海道)でご確認ください。

主な天文現象を確認しよう

月の出入りを見て出かける日にちに目途をつけたら、その日に何か天文現象ないかなとチェックしてみましょう。
たまたま出かけて、たくさん流れ星を見つけて、後から○○座流星群だったのかと思うよりも、今日は○○座流星群なんだと思って出かけるほうが楽しみが広がりますよね。

年間カレンダーは国立天文台ほしぞら情報(外部リンク)から確認してみましょう。

天気予報はあまり気にしないようにしよう

現在は様々なサイトで天気予報を確認することができます。しかし、弟子屈の天気予報はなかなか当たりません。予報に反して好転することもあれば悪転することもあります。だからこそ、なかなか普段は夜空を見上げるチャンスが無く、都会から離れた場所を訪れるのであれば、せっかくなので、出かけられないような天気ではない限り、夜に出かけてみることが大切なのではないでしょうか。

摩周湖星紀行の様子

摩周湖星紀行は星空ガイドが同行する所要時間1時間30分のガイドツアーです。
宿泊施設出発から周辺の自然や星空についての案内が始まります。
そんな摩周湖星紀行の様子を少しだけご紹介したいと思います。

宿泊施設から出発

宿泊施設を出発すると、星空ガイドによる案内が始まります。
その日の夜空の状況から話が始まり、実際に星を眺める前に、摩周湖から見える夜空やその季節の星、今年の主な天文現象などをご案内しています。

現地でのご案内

摩周湖の展望台にて夜空を観察します。
摩周湖での滞在時間は30分です。風の強い寒い日だと30分も長く感じることもありますが、条件のいい暖かい日などは30分だと物足りなく感じることもあります。
星空ガイドは皆様にも分かりやすいよう、レーザーポインターにて夜空をご案内いたします。
摩周湖は様々な表情を見せてくれます。夜の摩周湖ってこういう表情を見せてくれるんだ。という場面をいくつかご紹介したいと思います。

場面1:星の見える夜

満天の星空が広がる夜はもう言葉はいりません。もちろん毎晩そうだといいのですが、天候なのでそうはいきません。薄い雲が入っていて、風がある程度吹いていると、30分摩周湖で夜空を眺めている間に星が見え隠れすることもあります。
また、屈斜路カルデラという地形によってカルデラの外輪山の回りを迂回するように雲が通過する場合があり、天気予報は完全に曇りなのに、川湯温泉の上空や摩周の上空だけなど、ピンポイントで数分間一気に晴れ渡る場合もあります。

場面2:月の見える夜

月が欠けている時は地平線から昇ってくる瞬間や地平線へ沈んでいく瞬間など 明るすぎない月の光と星の光を楽しむことができます。
また、満月の夜は月の観察に適しています。月明かりが星を隠してしまいますが、夜の摩周湖はとてもきれいに見ることができます。
曇り空の場合は月の回りに月暈が出来たりすることもあります。月の光が摩周湖に反射することもあり、まるで光が摩周湖に垂れ流されているかのような景色を楽しむことができることもあります。

場面3:特別な夜①「明るい星が摩周湖に映りこむ」

年に数回しか訪れない貴重な夜もありますので、いくつかご紹介していきます。
風が一切ない夜は、明るい星が摩周湖に映りこむことがあります。
過去にはさそり座のアンタレスやぎょしゃ座のカペラ、おおいぬ座のシリウスなど 明るい星が映っているのが見られたことがあります。

場面3:特別な夜②「霧が流れ込んでくる瞬間」

太平洋からの霧が低い標高で流れている時があります。
釧路地域全体を覆う雲海が南風に乗って流れてくると、一番始めにぶつかるのが摩周外輪山の南壁です。風が後押ししてその壁を乗り越えて摩周湖へと流れ込んでくると滝霧となります。
本当に稀ですが、その瞬間を見ることができる貴重な夜もあります。

場面3:特別な夜③「上空には星、足元には雲海」

川湯温泉から上空を見上げると、雲に覆われていてまったく星が見えていないけれど、摩周湖の展望台まで上がってくる最中に上空を覆っている雲の中に入り、その雲を突き抜ける事があります。すると頭上には満天の星空(月空)が、足元には雲海が広がっている様子を見ることができる夜もあります。
時間によっても霧の高さは変化しますので、現地に行ってみなければ分からない現象です。

宿泊施設到着

暖かい日は後ろ髪を引かれつつ、寒い日は車の中で暖まりながら、 宿泊施設へ戻っていきます。移動中は見てきた星の振り返りや周辺情報などをご案内いたします。

★ お申し込み ★

ホームページ予約フォーム、お電話:ツーリズムてしかが015-483-2101、もしくは川湯温泉各宿泊施設フロント でお申し込みください。

※定員になり次第、締め切りとなります。
※お客様のご都合によるキャンセルは当日18時30分までとなります。以降のキャンセルはキャンセル料100%をいただきます。
※申し込み締め切りは当日18時30分までです。

★ 当日の流れ ★

〇当日18時30分にガイドが天候判断
※雨天(降雪)時や雨天(降雪)予報の場合、中止のご連絡をさせていただきます。

〇20:30出発(A期間5月11日~9月30日)
19:30出発(B期間10月1日~5月10日)
※出発10分前までにホテルロビーにご集合ください。各宿泊施設を回りながらお迎えに参ります。
ホテルパークウェイは出発地点より少し離れた場所にあるため、お迎えが遅れる場合があります。

準備は万全に

夏季服装

春や秋など季節の変わり目は思った以上に寒くなります。出来る限り暖かい格好をご用意ください。夏季でも夜は思った以上に寒くなることがあります。暑くなっても脱ぎ着して、調整できるような重ね着がオススメです。

冬季服装

スキーウェアのような暖かい服、帽子(耳あて付き)、手袋、ブーツ、ネックウォーマーなど、出来る限り暖かい格好をご用意ください。

暑ければ、服を脱ぐことができますが、せっかく見られる星空も寒くて、現地に要られなければもったいないです。

それでは、1時間30分という夜の短い時間ですが、ガイドツアーをお楽しみください!